Vol.4 飼料メーカーの獣医師の仕事について 古市朋大

2017年12月18日

皆様、こんにちは! フィードワン株式会社の古市朋大です。私は飼料メーカーの獣医師として仕事をしているので、日常の仕事を少し紹介したいと思います。

 飼料メーカーの獣医師の仕事の一つに、飼料を最大限に活かすアドバイスをするということがあります。農場に訪問して、子豚の発育や繁殖豚の成績を観察しながら、給与する飼料や給与量を適正化する仕事です。飼料要求率の改善は養豚場の収益性も上げます。このための飼料や栄養の知識を提供する仕事をしています。

 昔読んだ本に、「豚は給与する栄養内容が明確で、結果の発育を測定でき、かつ膨大なサンプル数を観察できることから、豚の栄養学はヒトの栄養学より遥に進んでいる。」と書かれていました。家畜の栄養学は常に進歩しています。近年は育種の改良のスピードが早いため、育種にあわせて栄養学の進歩も早いと感じます。近年の流れは、回腸消化率に基づく有効アミノ酸レベルで飼料設計がされるようになり、タンパク質の効率的な給与が発育とコストに貢献していくことを課題にしていると言えるのでしょうか。

 栄養学は数学に近い部分があるので、膨大なデータから割り出された結果から、「この飼料をこの量与えると、この体重になる」といった予測ができるものです。農場で体重測定をして発育を観察していると、予測した数値通りに発育をしている場合があり、改めて驚かされます。発育に問題がある場合は、原因を分析して対応をすると目標に近づいていきます。問題点は飼料の給与方法など栄養的問題、そして環境管理も含まれます。このため飼料メーカーの獣医師の仕事は栄養管理と、環境管理のチェックがメインです。

 しかし、豚の発育を阻害し、飼料の性能が引き出せなくなる最大の要因に、疾病があります。疾病の問題を解決していくため、生産者と獣医師の皆様の活動に加え、P-jetの活動は大きな意味があると思います。今後も業界の皆さまの一助となれるよう、励んでいきたいと思います。

 

カンザス州立大 リサーチファームにて環境管理の研修

 
Steve Dritz博士から、バイオセキュリティの講義を受けた

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