BioAsseT – バイオセキュリティ査定ツール

BioAsseTとは

農場のバイオセキュリティレベルを数値化し客観評価するための、バイオセキュリティ査定ツールです。
“Asset”という言葉には、「財産、資産」という意味があります。
「バイオセキュリティを向上させることは、各農場にとって、そして養豚業界全体にとって、かけがえのない財産・資産となる」という考えのもと、P-JETで作成しました。

BioAsseTの用途

  • ① 農場単位や地域ぐるみで行う、バイオセキュリティの弱点探しや改善プランの作成のスタートの第一歩として
  • ② バイオセキュリティレベルの定期モニタリングのため
  • ③ 農場従業員の啓蒙・教育やモチベーション維持のため

BioAsseTの特徴

  • ① 日本の養豚生産形態を反映した査定ツールであること
  • ② 単なる“アンケート形式”(回答者1人で完結する)ではないこと
    P-JET主催のワークショップを受講して、BioAsseT使用ライセンスを取得した査定者が、実際に農場を訪問して、農場主(経営者、場長、担当者)と直接質疑応答しながら査定をすすめることが必須となっていること。

※BioAsseTと同じような目的のためのツールとして、PADRAP(北米)、BioCHECK(EU, ベルギー)などがあります。

BioAsseTイメージ

査定者からの質問に1問ずつ回答していきます。
回答はAからEまでの選択式で計131問あります。
質問は下記の3つの項目に分かれています。

  • 農場外バイオセキュリティ
  • 農場内バイオセキュリティ
  • モニタリング検査、情報共有、教育、啓蒙

農場の生産システムを問わず(一貫、2サイト、3サイト)査定することができます。

査定結果

各項目の点数と、項目内の内訳の得点分布が表示されます。

また、特に優先して取り組むべき課題のリストも表示されます。

BioAsseTの査定データを活用しての研究実績

  • 杉浦勝明・松田真理・ナイジェルCLクワン
    日本の養豚場における動物用抗菌剤使用に及ぼす要因の疫学的解析―動物用抗菌剤使用
    量と農場バイオセキュリティレベルの関係―
  • 内山知佳
    バイオセキュリティの改善によってPRRS対策に貢献した一例
    麻布大学獣医学部 卒業論文

BioAsseTによる査定を受けたい場合には、下記のP-JET事務局までご連絡をお願いいたします。

BioAsseT Light

BioAsseTによる査定を受ける前に、自己診断をされたい場合には、簡易版のBioAsseT Lightを活用ください。40問の質問に答えることで、バイオセキュリティの重点項目を自身でチェックすることができます。

BioAsseTおよびBioAsseT Light、使用ライセンス等に関するお問い合わせ

PRRS撲滅推進チームJAPAN(P-JET)事務局
(株)スワイン・エクステンション&コンサルティング内
浦田葉子(info@site-pjet.com)