ACTIVITIES – 活動目的と活動内容

P-JETの活動目的は、PRRSという疾病、その撲滅に必要な技術やノウハウに関する情報を必要としている方々に正しく理解していただくことで、関係者が結束してPRRSコントロールに立ち向かえるようサポートすることにあります。そのために、以下の2つを活動の二本柱としています。

1.「PRRSコントロール・撲滅を実施・推進するための、行動して結果を出す、産官学連携チームを構築する」

多岐に渡るメンバーのバックグラウンドを生かし、まずはメンバー内での勉強・情報交換会を行うことで意識・技術レベルの向上と多角的な意見の集約化が必須と考えています。そして得られたものを養豚業界に広く貢献できる形にし、最終的には、メンバー同士の活動を通じて蓄積されたノウハウ・技術・経験・現場事例を、「PRRS撲滅手引書(仮)」として出版することを目指しています。

2.「現場でのPRRSコントロールおよび撲滅の実践・推進をサポートする」

PRRSのコントロール・撲滅に向けて意識向上・啓蒙活動を通じ、「PRRSは撲滅できる病気だ!」という理解を広めることを実践しています。PRRSのコントロール・撲滅を具現化するために必要な技術・ノウハウやツールは既に存在するため、それをわかりやすく提示し、正しい理解を得る事も大切な活動です。さらにそれらの活動を通じ、互いに取り組みを発展させていけるような人と情報のネットワークを構築していくことも重要な活動目的のひとつと考えています。

活動内容(2019年12月末現在)

  • P-JETミーティング 2011年7月より計51回
  • 各メンバーのPRRS撲滅活動アップデイト、事例検討、情報交換
  • PRRS対策・撲滅における「共通言語」・ 「ものさし」の作成および普及
    • PRRSバイオセキュリティ・アウト10項目リストの作成
    • 「PRRS撲滅手引書(仮)」の内容骨子の協議
    • 検査サンプリング・マニュアルの作成
    • 最新検査方法の実践・検討(ロープ検査、FTAカード検査など)
    • PRRSステージ定義図およびステージ別アクションプランの作成
    • バイセキュリティ査定ツール「BioAsseT」および「BioAsseT Light」の作成
    • バイセキュリティ査定ツール「BioAsseT」の改訂
    • バイセキュリティ査定ツール「BioAsseT」を使用した農場調査の結果分析
    • ピッグフロー経済シート作成(検討中)
    • 免疫付与マニュアル作成
  • P-JET紹介と成果報告
    • 第1回地域ぐるみPRRS撲滅活動情報交換会(2012年4月@東京)
    • 日本豚病研究会・豚病臨床研究会・JASV3団体合同研究発表会にて成果発表(2012年10月@東京)
    • International PRRS Symposium(国際PRRS学会)にて成果発表(2012年12月@アメリカ・カンザスシティ)
    • 第2回地域ぐるみPRRS撲滅活動情報交換会 – ステージIII-IVステップアップワークショップ(2013年2月@東京)
    • 愛知県PRRS清浄化協議会(2013年3月@愛知)出張協議会
    • 千葉県PRRS清浄化協議会(2013年7月@千葉)出張協議会
    • Asian Pig Veterinary Society Congress (APVS) 2013にて成果発表(2013年9月@ベトナム・ホーチミン)
    • International Pig Veterinary Society Congress (IPVS) 2014にて成果発表(2014年6月@メキシコ・カンクン)
    • International Symposium on Emerging and Re-Emerging Pig Diseases (ISERPD)2015にて成果発表(2015年6月@京都)
    • Asian Pig Veterinary Society Congress (APVS) 2015にて成果発表(2015年10月@フィリピン・マニラ)
    • 第3回地域ぐるみPRRS撲滅活動情報交換会 (2016年2月@東京)
    • International Pig Veterinary Society Congress (IPVS) 2016にて成果発表(2016年7月@アイルランド・ダブリン)
    • 第1回農場防疫査定ツール『BioAsseT』活用ワークショップ(2016年9月@宮崎)
    • 第2回農場防疫査定ツール『BioAsseT』活用ワークショップ(2016年11月@東京)
    • Asian Pig Veterinary Society Congress (APVS) 2017にて成果発表(2017年5月@中国・武漢)
    • 第3回農場防疫査定ツール『BioAsseT』活用ワークショップ(2017年9月@千葉)
    • International Pig Veterinary Society Congress (IPVS) 2018にて成果発表(2018年6月@中国・重慶)
    • Preventive Veterinary Medicine* 175 (2020)に論文掲載 Title: Development of a biosecurity assessment tool and the assessment of biosecurity levels by this tool on Japanese commercial swine farms. Authors: Sasaki et al.
    • その他、国内の諸々の講演会・雑誌記事など