Vol.23 疾病へのアプローチ 大久保光晴

2020年07月31日

P-JETブログをご愛読の皆さま、初めまして。

今年2020年4月に広島県で開業し、新たにP-JETに加入しました株式会社ホグベットクリエイションの大久保光晴(獣医師)と申します。今回が初投稿となりますので、簡単に自己紹介をさせていただきます。

幼いころから昆虫や動物が好きで、高校3年生で進路を決めるに当り、今まで動物に勉強させてもらった分を恩返ししよう!と思い、獣医師を目指しました。

そんな思いもあり、大学入学時は小動物臨床(犬猫の獣医さん)を目指していましたが、就職を考えるに当り、小動物臨床業界の競争率の高さを目の当たりにし、産業動物臨床を目指し直しました。その中で、発展していて伸び代もある養豚業界に進むことを決めました。

無事、卒業・獣医師免許所得後は、株式会社バリューファーム・コンサルティングに入社し、養豚開業獣医師のトップランナーとして有名な呉克昌先生のもとで仕事を通して、5年間勉強させていただきました。私の養豚管理獣医師の基礎は呉先生、そして先生と契約を結ぶクライアント農場様で出来ていると言っても過言ではありません。

さて、疾病へのアプローチは、正確な診断が出発点ですが、農場防疫の面からお話したいと思います。農場防疫は良く、農場を取り巻く鎖で例えられます。つまり1か所でも“欠け”があってはなりません。仮に疾病をしっかり診断でき、撲滅プログラムを確立しても、欠けた鎖を繋がなければ、将来必ずまたその疾病の侵入を許します。しかしながら、主観的・定性的なアプローチでは、中々その”欠け”が分からないものです。そこでBioAsseTの出番です。約150個の質問からなる農場防疫査定ツールで、特に”疾病侵入防止”に重要な農場外バイオセキュリティの強化の一助になると、私は考えます。また査定結果に最優先課題リストも出ますので、意思決定ツールとしても使えます。あとは養豚管理獣医師の腕の見せ所で、農場の負担を最小限かつ、農場防疫の鎖をしっかり繋ぐ方法を考えるのが、私たちの仕事です。

もしBioAsseTにご興味が湧いてきましたら、いつでもPRRS撲滅推進チームJAPAN(P-JET)事務局:info@site-pjet.com にお問い合わせください。