Vol.8 私の職業病 加納里佳

2018年06月05日

こんにちは。ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン株式会社の加納里佳です。普段は豚の医薬品に関する情報提供等の業務を行っています。

私は、養豚関連の仕事をさせていただいていますが、日常的には満員電車に揺られながら会社に通う身です。一言で言うと、満員電車は「超・密飼い」状態。同じような通勤・通学をご経験の方はよくご存じと思いますが、前後左右に立つ人との距離は0cm。特に、これから梅雨~夏の季節は気温も湿度も高くなるので、不快指数が上昇します。この状態で揺られること数十分。電車を乗り換えて、再び密飼い状態で、会社最寄りの駅へ。何事もなくスムーズに電車が動くことは稀で、大抵、「お客様混雑の影響」や「具合の悪くなったお客様の救護活動」だとか、時には「お客様同士のトラブル」等々の影響で、電車は遅延しがちです。すると密飼いは延長、不快指数はさらに上昇し、さらに具合が悪くなる乗客の発生や、乗客同士のトラブル発生のリスクが増します。

今、住んでいる地域も働いている場所も、自分で選んだものなので、この環境についてここで嘆くつもりはありませんが、養豚場で飼育されている豚の環境の重要性について、実感をこめて考える機会の一つになっている気がします。
満員電車ほどではないにしろ、豚舎での密飼いや換気不良がストレスになり、呼吸器病が増え、尾かじりや喧嘩に繋がり、ひとたび病気が発生すると、蔓延のリスクが高くなる。ストレスは免疫抑制につながるので、ワクチンの効果が十分に引き出せないリスクも高くなってしまいます。密飼いでなければ、換気不良でなければ、それだけで問題や病気を減らすことができるのに!!と、すれ違うガラガラに空いた反対方向の電車を見ながら、毎朝・毎夕、恨めしく思っているのでした。

人も豚も動物ですから、ストレスに感じることや病気のリスク要因は類似しているところが多いはずです。すべてを人と同様に考えることは現実的ではないかもしれませんが、たまに、こういう視点で豚の環境を見てみると、何か発見があるのではないでしょうか。
最近では、子供の送り迎えで保育園に行くたびに、離乳舎の環境や馴致の重要性について考えてしまうのですが、それについてのお話はまたどこか別の機会に譲りたいと思います。

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